たくさんの野菜をつかって作る、味に深みの出た、栄養も豊富に取れ、冷蔵庫の残り物まで使い切れる便利なスープ!ただ、色々使って作ろうと思うとかなりの量ができてしまうんですよね。
残ってしまったスープ、どうやって保存して、どれくらい日持ちするものなのでしょうか?
スープの日持ちと保存方法
家庭で作る手作りスープの日持ちは、使う具材や味付け、調理環境、気温などに左右されるので、残念ながら「○日は大丈夫です!」といい切れるものではありません。
なのでこのページでは、残ったスープの賞味期限の目安、日持ちさせやすい保存方法、日持ちしやすいスープ、腐ったときの見分け方について紹介しています。
スープはいろいろな具材を使って一気にたくさん作って、少しずつ食べるのが便利で理想的ですもんね。スープの保存をマスターして、ちょっと一手間で一品増やせる、出来る家庭料理人を目指しましょう!
常温で保存する場合
ガスコンロのうえに出しっぱなしに出来ると楽ちんですが、残念ながらスープは常温保存に向いていません。
わたしの場合、スープを常温で放置するのは、季節を問わず6時ころにスープを作り終えて、あと2時間くらいで夫が帰ってくるかな~というのを待つ間くらいです。
室温や使っている具材によっては半日以上常温でも大丈夫だと思うのですが、大丈夫かもしれないし、大丈夫じゃないかもしれない…と心配するくらいなら、冷蔵庫に入れて安心したい派ですね。
常温保存するときのチェックポイント
それでも、冷蔵庫にスペースがなかったりすると、常温で保存しなければならないこともありますよね。
そういう場合には、室温が20度以下で、1日一回火を入れることで常温で保存できる可能性があります。
加熱は殺菌の目的で行うので、75度以上で1分以上ぐつぐつしましょう。毎日食べる場合には、食べる前に火入れを兼ねて温めて、傷んでいないか確認!がいいですね。
冷蔵庫で保存する場合
1~2食分くらいが残っている場合には、冷蔵庫での保存が便利で安心です。多くのスープは3日~具材や保存方法によっては5日くらい日持ちするので、残りは明日の朝ごはんに~夕食に~というときには、速やかに冷蔵庫に入れましょう。
この「速やかに」というのが大切で、とくに3日以上保存したい場合には、スープが完成して「これは残るな」と分かった次点で、その日に食べる量を取り分け、保存するものは粗熱が取れしだい冷蔵庫に入れます。
スープは、加熱を止めてから冷めるまでの中途半端な温度の時間がいちばん痛みやすいので、とくに夏でなかなか冷めない場合には、鍋ごと氷水につけて一気に冷やすのがおすすめです。
冷蔵保存するときの容器
鍋のままでも、タッパに移しても、皿に入れてラップをしてもOKです。
一食分残っているだけなら鍋のまま冷蔵庫に入れれば、洗い物が節約できるし、温めるときにそのまま火にかければいいので楽ちんですが、二食以上あるときには、一食分ずつ分けて容器に移して、食べるときに食べるぶんだけ温め直すのがいいですね。
食べるたびに全部温めていると具材が煮崩れてしまいますし、何度も粗熱を取るために常温に出すよりは、冷蔵庫で均一な温度で保存したほうが安全です。
冷凍保存する場合
スープは意外にも冷凍保存できる料理です。かなり冷凍向けのスープもあれば、保存はできるけど味がまあ…という感じのものもありますが、基本的には2週間から4週間を目安に保存できます。
どんな容器で冷凍する?
スープの冷凍もほかの料理と変わりなく、密封できればタッパでもフリーザーバッグでも使いやすいほうを使って大丈夫です。
気をつけたいのは、スープは凍ると膨張すること!容器ぎりぎりまで入れると、伸びて変形したり、蓋が開いてしまったりするので、入れるのは8割くらいにとどめ、満杯にしないようにしましょう。
フリーザーバッグの便利な使い方
ポタージュ系のスープをフリーザーバッグで保存する場合、半冷凍したところで取り出して、菜箸で一食分サイズに印をつければ、食べるときにその線で割ればいいので、冷凍庫のスペースを節約できます。
一人前のサイドスープや、離乳食など、少量だけ使いたいときに便利です。
冷凍向きのスープ、冷凍には向かないスープ
スープは、作り置きにも優先的に作りたいくらい冷凍保存に向いているものと、冷凍できないことはないけど、温め直したときの味はお察し、というふたつに分かれます。
見分け方は簡単で、かぼちゃスープ、じゃがいもスープなど、具材を粉砕して作るポタージュ系は冷凍向きで、具材を細かく刻んで煮込んであるミネストローネ系も冷凍向きで、素材がごろっと入っているポトフなんかは冷凍に向いていません。
「冷蔵庫を整理したいから残り物を色々使ってスープをつくろう~」という場合には、ポトフを作るよりもミネストローネを作ったほうが、冷凍してもおいしく食べられます。
冷凍するときに気をつけたい食材
スープには冷凍向きではない食材を使うことも多々あります。冷凍するつもりで作る場合にはなしで作るか、作っている途中で冷凍するぶんとそれ以外のぶんに分けて、冷凍するぶんはやっぱりなしで作るか、入れてしまった場合には取り除くなどの対策を取りましょう。
わたしがぜったいに外したほうがいいと思っているのは「こんにゃく」「豆腐」です!豚汁を作ると入れがちですが、こいつら、冷凍すると信じられないくらいマズくなります。
よく冷凍には向かないよ~と言われる「じゃがいも」「たけのこ」「ダイコン」あたりは、小さく切ってある場合にはそれほど気にならないのですが、ゴロッとしていると食感がスカスカになってしまって気になるので、やっぱり取り出したほうがおいしく食べられます。
保存期間に合わせて使い分けましょう
保存方法は絶対にどれが優秀!ということはないので、食べるタイミングと残りの量に合わせて使い分けましょう。
わたしならスープがたくさん残ったら、家族の帰りを待つ数時間のあいだは常温で出しっぱなしにして、翌日ぶんは冷蔵庫に入れて、もっとある場合には冷凍保存にします。
冷凍する場合には、翌日までは全部冷蔵庫で、もし余ったら冷凍庫~ではなくて、作った日に冷凍庫に入れるようにしましょうね。
日持ちするのはどのスープ?種類別!賞味期限の目安
スープは種類によって保存のコツや日持ちが変わってきます。作ったスープがどれくらい日持ちするかどうかについては、下記のページより詳しくどうぞ!
ミネストローネ
ポトフ
ロールキャベツ
クラムチャウダー
コーンスープ
かぼちゃスープ
オニオンスープ
豚汁
あさりの味噌汁
スープを温め直すときのテクニック
スープは高温で煮過ぎると具材が崩れてしまいます。
冷凍スープを食べるときは、前日に冷蔵庫に移動したり、常温や流水で自然解凍させてから、鍋やレンジで沸騰させない程度に温めましょう。
「まだ凍っているけど今すぐ食べたいよ~!」という場合には、レンジよりも鍋でかき混ぜながらじわじわ加熱するほうが、均一に火が入りやすいのでおすすめです。
食べる前に味見をしましょう
もし料理を作り置きするのなら、それがたとえ翌日でも、傷んでいないか確認する癖を付けるのはいいことです。
「確認するっていっても、そんなに分かりやすいものなのかな~」とお思いかもしれませんが、食中毒に合ったことのあるわたしの経験からすると、腐っているものって意外と分かるものです。
わたしの場合、外で出されて食べたものだったのでまさか腐っていると思わなかったのですが、それでも「なにかおかしいな?」と思ったくらいだったので、疑って味見してみて、もしへんな感じがしたら食べるのを諦めまて処分しましょう。食中毒、辛いですよ…
腐ったスープの見分け方
スープが腐っているかどうか判断するには、以下のことに注目してみましょう。
- すっぱいにおい、味がする
- 生ゴミ、納豆のような異臭がする
- 具材が糸を引く
- 表面にカビが生えている
トマトベースのスープだと、もともと酸味があって分かりづらいこともありますが、初日と違った違和感を感じたら、傷んでいる可能性が高いです。
丁寧な保存、食べる前の味見で、安全で便利な作り置きライフを送りましょうね!