クッキーを作るときの醍醐味は、好みの型を使ってかわいい形のクッキーを作れることですよね。王道の丸、ハート、星型はもちろん、お気に入りの動物型や、クリスマス用のツリーや靴下型、ハロウィン用のカボチャ型など、夢は広がります。
しかし、生地がくっついてうまく抜けずに、中途半端に割れてしまって何だかよく分からないものになってしまったら?クッキーの型抜きのコツを抑えて、そんな悲劇を防ぎましょう!
クッキー生地がくっつく原因は?
せっかく作ったクッキー生地を、あとは型抜きするだけ!になったのに、まな板、めん棒、クッキー型にくっついてしまい、きれいに抜けないと消沈するものです。
クッキー生地がベタッとしてしまい、きれいに型抜きできない理由は「クッキー生地が柔らかすぎる」これにつきます!
生地が柔らかすぎてしまうのは、
- 分量が間違っていて、小麦粉が足りていない
- 室温でバターが溶け、柔らかくなってしまっている
のが原因です。では、どうしたらこれらを防いで、さらにスムーズに型抜きできるのか?いろいろなコツがあるのでまとめて紹介しますね!
クッキーをきれいに型抜きするコツ
型抜きクッキーを作るコツを二行でまとめるなら、
- 型抜きクッキー用のレシピで、材料をちゃんと量って作る
- 生地がまとまったら冷蔵庫で冷やし、作業の合間にも温まってきたら冷やすこと
のふたつ!お急ぎの場合には、これだけ知っているだけでも、かなり作業が楽になります。お時間があるひとは、さらに詳しい手順について紹介するのでこのまま読み勧めてくださいね!
べたべたにならないよう、正しい分量で生地を作りましょう
レシピは材料の参考程度にして、目分量で作ってるよ~という人は意外と多いですが、焼き菓子の場合、ちょっと分量が違うだけでぜんぜん違う仕上がりになってしまうので、面倒がらずに量って作ることをおすすめします。
型抜きクッキーの場合、小麦粉が足りなくてべたべたしてまとまらず、後から小麦粉を追加したら、今度は入れすぎて固いクッキーになってしまった…なんてことも起こりますからね。
また、手作りクッキーには型抜きの他にも、絞り出す、丸める、冷凍してカットする…など、いろいろな成形方法がありますが、そのやり方によって扱いやすい生地の固さが違います。
絞り出しクッキーの配合で型抜きクッキーを作ろうと思うと、うまく型抜きできないので、型抜きクッキー用のレシピで生地を作りましょうね。
生地を寝かせましょう
すべての材料を合わせて生地を作ったら、最低でも2時間ほど、理想的には一晩寝かせてから型抜きしましょう。
生地を寝かせることで、小麦粉に含まれるグルテンの働きが落ち着くので、扱いやすい生地になるだけでなく、焼いた時に縮んだり、固くなってしまうのも防げます。
生地は冷やして使いましょう
クッキーの生地にはたっぷりバターが使われてますよね。小麦粉や砂糖と混ぜ合わせても、バターはやっぱり暖かい場所にあると柔らかくなるもの。
手のひらの温度や、室温で柔らかくなった生地で型抜きをすると、型にくっついてきれいに抜けないので、冷蔵庫で冷やした生地を使いましょう。
生地はしつこく冷やしましょう
とくにクッキー作りに慣れていないと、生地を伸ばすのに時間がかかってしまい、冷蔵庫で寝かせて冷え冷えだったクッキー生地も、型を抜くことには柔らかくなってしまっている…ということも珍しくありません。
なので、一度にすべての生地を伸ばして型抜きしようと思わずに、2つ以上に分けておき、1つ目を伸ばしたら冷蔵庫に入れる→もう一つを伸ばす→2つ目を冷蔵庫に入れて、1つ目の型抜きをする…という感じで、生地が柔らかくなったらしつこく冷蔵庫に入れましょう。
急いで生地を冷やしたい場合には、冷凍庫に入れてしまっても大丈夫です。
道具も冷やしておきましょう
クッキー生地をなるべく冷たく保つためには、生地を入れておくボウル、伸ばすのに使うまな板とめん棒も冷蔵庫に入れて冷やしておくとスムーズです。
また、バターは室温27度くらいで溶けやすくなるので、暑い時期には冷房を効かせて室温を下げたり、夕方、涼しくなってから型抜きする、というのも効果的です。たかか室温、されど室温!
クッキングシートを活用しましょう
型抜きしたクッキーをまな板から天板に移動するのが苦手なようでしたら、クッキーングシートを使って型抜きするのがおすすめです。難しいことはなく、
- まな板の上にクッキングシートを引き、その上で生地を伸ばす
- 型抜きして、周りの余りのクッキー生地を取り除く
- クッキングシートの上に型抜きしたクッキーが残るので、クッキングシートごと天板に乗せて焼くだけ!
打ち粉をしましょう
まな板(クッキングシート)や、めん棒、クッキー生地の表面に少量の小麦粉をまぶすのも効果的ですが、おすすめなのはクッキー型への打ち粉です。小皿に小麦粉を入れておき、型抜きするたびに型を小麦粉に入れれば、かんたんに何度も繰り返せますよ!
打ち粉をしすぎると粉っぽくなってしまうので、なるべくしたくないんだよな~という場合には、生地を伸ばすときにラップやクッキングシートで挟んで上からめん棒で伸ばしてみてください。
複雑な型抜きはスプーンや綿棒を活用!
「◎」のような形の型で、中央を抜き出す必要があったり、細長い細部が抜けずに切れてしまったり、複雑な型抜きは骨が折れるものです。
そんなときに役立つのが、スプーン、綿棒、竹串、楊枝などの、細長くて指の代わりになるものです。型を外すときに生地が浮いてしまわないように抑えたり、逆に引っ張り出したり、大いに細かい作業の助けになってくれます♪